最近のお子様には特に多く見られるようになってきているように思います。
これは生まれ持ったものなので、特にこれに気を付けないとみたいなものはありません。逆に言うと防ぎようのないものでもあります。
もし、先天欠如の歯があった場合、そのない部分に生えている乳歯は、大人になっても抜けずに生えていることがほとんどです。ですので、歯科医院にあまり通われたことのない方の場合、ご自身に先天欠如があることに気付いていないことがあるかもしれません。
乳歯というのは、普通は子供の時に脱落する歯ですので、一生保存されるような丈夫な構造をしていません。そのために、大人になってから脱落してしまうことがほとんどです。その場合、その部分が隙っ歯になってしまい、かみ合わせに支障をきたすことがあります。
そうすると、その部分にブリッジやインプラントなどの人工の歯を入れるようなことになります。
子供の早い時期に先天欠如があることが分かっていて、何かできることはないのか?
って思いますよね。
当院は、いい方法を提案します。
この症例、左下の乳歯の下に永久歯がありません。ちなみに左とはレントゲン上の右側に当たります。左下の白く映っているのが乳歯で、周囲の歯と比べても歯根が短いことがわかるかと思います。やはり、一生持たせるには心もとない歯です。
このレントゲンは上と同じ方のレントゲンですが、左下の乳歯が無くなっており、その部分の隙間も埋められています。
この症例に至っては、左右とも下側の永久歯に先天欠如があります。明らかに歯根の短い乳歯の下に、永久歯がないのを確認できますよね。
しかし、このレントゲンでは下の歯に乳歯はなく、しかも隙間もありません。当然ですが、この方はひとつ上のレントゲンと同じ方です。
これらのレントゲンを見て分かるように、先天欠如があったからと言って、将来必ずインプラントやブリッジにしなくてはいけないということはありません。というより、子供のころに対策をしておけば、人工物を入れる必要が無くなるのです。
どのような方法で、先天欠如の問題を解決するのか?
これは、どの歯がどのような歯並びで何本足りない、などいろんな要因で変わってきます。当院では自分の歯だけで治療が完結する方法を最大限に考慮します。